Sincerely yours, 第3回 ◆◆オープニングテーマ ANNE DOURTE MICHELSEN 「JEG VIL HUSKE 追憶の日々」◆◆ こんばんは、岡崎律子です。皆さんお元気でしょうか。 さて、今夜の「Sincerely yours,」は、いよいよ夏・・・に、なりましたので "夏"をキーワードにお話をしようと思っています。 どうぞ最後までお付き合いください。 えーと・・・"夏"で、やっぱり思い浮かべるのは、すいか、 ・・・に、桃、それから、おそうめん、冷奴、焼きナス。 それからあれですね、冷やしタヌキという夏だけの限定メニューも楽しみにしています。 それからかき氷、に麦茶、もね、そろそろ冷蔵庫の中に、ガラスのポットにね 作って入れてあったりする頃かな、と思います。 色々ね、浮かぶのは冷たいものばっかりですけど、 お腹をこわさないように、適当にしましょう。 えーと、それでは今日の1曲目です。 何年か前にヒューイルイスト、来た時にコンサートにも行きました。 ピアノが似合うミュージシャンですね。 ブルース・ホーンズビーで「ハーバーライツ」。 ◆◆Bruce Hornsby 「Harabor Lights」◆◆ えーと、オープニングはブルース・ホーンズビーの「ハーバーライツ」でした。 今週は"夏"をキーワードに、お話をながら、 私が選んだ日曜日の夜にね、ぴったりのナンバーをお送りしていこうと思います。 さて、番組の最初のところで"夏"の食べ物、を、あれこれとあげてみたんですが、 大人の世界で"夏"といえば、お中元、がありますよね。 色々と暇があると、お中元のね、広告や、デパートのそういうコーナーをついね、 のぞいてしまうんですけれども もちろん、自分で送ったり、いただいたりってことは、 まだね、全然ないですけれどもね。 お中元では、昔、アルバイトでね、行ったことがあります。 これはまだお中元を発送する前の段階で、伝票と品物をね、 ピタっと合わせるっていう作業を、晴海の展示会などがある、大きな建物、 あそこが倉庫になってね、そこで学生アルバイトたちがみんなこう頑張るわけです。 で・・・私たちのチームは、配属でね、最初の日に決まるんですが、運が悪く、 こう、重さが重いね、ウィスキーとか、あの・・・ワレモノ? ビン類のところに配属されまして。 軽いね、お菓子だとか、タオルのところに配属されると、随分楽チンなんですね。 えー、まぁせっせとこうワレモノを、伝票合わせしていって、 そうですね、やっぱり、ビールのセットとかね、多いんですね。 それから・・・そうですね、すっごく高級なウィスキーとか、つい見つけて。 「ねねね」って、みんなで話したのは、 同じ名前の人で、伝票が50枚くらいあるんですね。 で、見ると、こう「これ銀座のクラブのママかな?」っていう、お店の名前と一緒に "なんとか・アケミさん"とか書いてあって。宛先もね、会社宛の伝票で、 沢山あるんですね。その品物がなんだったかというと、高級ふりかけ"錦松梅"ね、 ご存知でしょうかね?有田焼の高級容器入りっていうね、 "大人のふりかけ"のもっと大人のふりかけ、フフッ。それをね、50個くらい 「お中元にしているんだ、ああ、こういうお付き合いもあるのね」って、ね。 思いました。 自分では、もちろんいただくこともないですけど、 例えばじゃあ、私が欲しいものは何かなァって、今年あたり広告を見ていて思ったのは、 No.1はハーゲンダッツのアイスクリームセット?ですね。 それから・・・水ようかんも、まね、夏しか食べないからね、いいですよね。ね? こういう贈り物だったらどうかなァ、って思いついたのは、 んー、夏のコンサートのチケットとか。 なかなか今、ね、人気のある人のは買えなかったりするから、 そういうコンサートのチケットだとか、映画の券、とかね、 こういうの行きたいものだったら、相当嬉しいだろうな、と思いました。 "お中元"というと、すごくまた別世界の話のようで、ね、 そういう名前がついているけれども、まぁこれも贈り物ですからね。 相手への「ありがとう」っていう気持ちだったり、「あの人に喜んでもらおう」 っていう、やっぱり結局は気持ちのやりとり、なんでしょうから。 もらう方もね、選ぶ方も色々楽しいんじゃないかなぁ、っていう気も、します。 それでは、2曲聞いてください。 エンヤで「ハウ・キャン・アイ・キープ・フロム・シンギング?」 それから、ブライアン・フェリー「ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロー」。 ◆◆Enya 「How Can I Keep from Singing ?」◆◆ ◆◆Brayan Ferry 「Will you Love Me Tomorrow」◆◆ 岡崎律子の「Sincerely yours,」。今週は"夏"をキーワードにお話しています。 私のデビューアルバム「Sincerely yours,」にも、ひとつだけ、 夏の名前がついた曲があります。 「夏の空港」が、それで、えとー、この歌は、んー・・・ その"情景"というよりは、そこの"空気"とかね、"温度感"のようなものを 見せたかったんじゃないかと思います。 それから、どっかちょっと懐かしいような感じ?になったかな、とも思っています。 えとー、私の中でぼーんやりと描いていたのは、空港のこう建物も そんな大きくないところでね・・・割と背の高い夏草がこう、風に揺れていて、 で、こうデッキに出ると、割と間近に飛行機が止まっていてね、 降りてきた人とお出迎えの人が、そんなにこう遠くなく、 わって目を合わせられるような、なーんとなくそういう形式が、見えていたような 気がします。 その、"空気"とか"温度感"っていうのは、あれはなんなんでしょうね、んー、 夏になる時もそうですし、季節の変わり目?とかに、えっと・・・ 本当に何気なくこう、空とかね、上を見上げた時に、その日差しで 「あ、夏だ」って思ったり、何となくありますよね。 夕方に、その暗くなりかけに・・・なりかた?が、 「あ、これはもう夏の暮れ方だ」って思ったり、その気配って言うんですかね、 こう目に見えるものではなくって、 うまく言葉でもパキっと説明は出来ないんだけれども、 「うん、知ってる」っていう、その「あ、この感じ」っていう感触があってね、 例えばこう誰かの歌を聞いていて、その歌われてる内容と自分の思い出とかね、 別に全然一致するわけではないのに、なーんだか、こう・・・ 胸の奥の真中あたりにね、「あ、この感じ」って分かるものがあって、 そういう感触を運んできてくれる曲、を見つけたり、自分で作れたりした時はね、 すごくいいな、と思って、なんだか嬉しくなることがあります。 それではその「夏の空港」、それから「Girlfriend」、2曲続けてどうぞ。 ◆◆「夏の空港」◆◆(フルサイズ) ◆◆「Girlfriend」◆◆(フルサイズ) 今夜は、"夏"をキーワードにお話をしながら、 私が選んだ、日曜日の深夜にピッタリのナンバーをお送りしています。 えー・・・、次はなんと言ってもやっぱり夏休み、ですね。 学生の方はもうすぐ、ですね? やっぱり学生時代の夏休み、で、思い出すのは、 私は小学校のラジオ体操、ですねー。 あのラジオ体操のメロディーっていうのは、 多分誰もが一生覚えているであろう曲じゃないかなと思うんですね。 あれ、ね?体操だから、耳だけじゃなくて、 ちゃんと体で覚えているっていうとこが、ね、その理由かもしれないですね。 私の遠ーい記憶では、夏休み中ずっと、八月末まで行ってたと思うんですね。 だから例えば、旅行に行く時も、ちゃんとね、 「何日から何日まで旅行に行きますからラジオ体操に出れません」っていう 届けをね、出したような、気がします。 で、ね?あれラジオ体操第一と第二の間に、首の運動、とかやりましたよね? 前倒し、後ろ倒し。で、「じゃあ気を取り直して、第二にいきましょう」という 台詞があって、で、第二に行くんですね。 ちょっと最近聞いたんですけど、あのー、ラジオ体操の音楽のピアノ、 あれがね、ずっと朝、生で、誰かが弾いてらしたんですって。 あれはね、ライブだったんですね。 で、そう、それ聞いてビックリしたんですが・・・すごい、ことですよね。 ラジオ体操の行く方はね、「ああ、今日ちょっと寝坊しちゃったな、ポリポリ」 で済みますけど、あの、ピアノの人が遅れたら、ね、 日本全国中、朝からラジオ体操が出来ないので、フフッ、 例えば寝坊してしまったとか、そういうことはなかったのかな?と思うと、 偉いなって、ちょっと感激しました。 で、あとは夏休みにだったら、宿題。ね? もう本当にはるか遠くになってしまいましたけれども、 私は、あのー、学生時代はとても真面目な学生でしたが、 宿題はやっぱりちゃんと最後の一週間でね、まとめてやりましたね。 で、あのー、試験勉強とおんなじでね、「来年こそは、前半に、七月中に終えて、 あとは余裕で遊ぶわ」って、ずーーっと思って、 思っているうちに学生が終わりましたけど、 でも今はちゃんとね、締め切りが守れる大人になりましたから。 今、現役の方もね、あの、気楽に、頑張ってください。 今はあんなに40日なんていうね、長い夏休みっていうことはないですけども、 やっぱりでも、お盆の頃に、人気のないね、都内なんかを見ていると、 「ああ今はもう、みんな休んでるなー」っていう感じがあったりします。ね・・・ ところで、次に私の選んだ夏の名曲、と思うものを聞いてもらおうと思うんですが、 んー、これは多分、"夏"という設定の曲ではないと思うんです。 えと、ひとつは、もう随分前ですが、「ディアハンター」という映画の中で かかっていた曲なんですね。 映画自体はすごく重くて悲しい映画でしたけれども・・・ その、見た時よりも、随分経ってからサントラ版を聞いて、さっきちょっと お話したような「あ、この感じ」って、こう気持ちを持っていかれたことがあって。 んー、映画を見た頃にもちょうど思い出はあったんですが、 そういう具体的なことよりも、 そのふっと思い出す空気のようなものがある曲かなあって思って、 ちょうど今頃、聞いてみたくなりました。 それでは岡崎律子が選ぶ夏の夜の名曲を、ふたつ。 映画「ディアハンター」のサントラから「カバティーナ」、 そしてエルトン・ジョンです、「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」。 ◆◆映画「DEER HUNTER」より 「Cavatina」◆◆ ◆◆Elton John 「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」◆◆ 岡崎律子の「Sincerely yours,」。 ええと、お手紙を沢山いただきましたので、ここでご紹介します。 まず1通目は、行田市のペンネーム、トモユキさんから。 『岡崎さんはじめまして。先週たまたまNACK5をつけたら、 岡崎さんのとても優しい声が流れてきたので、思わず最後まで聞いてしまいました。 先週は、期末試験の真っ最中で、次の日の試験勉強を一生懸命やっていました。 そんな時、岡崎さんの声を聞いたのです。 静かで優しい声だったので、僕は肩の力を抜いて、リラックスしながら勉強していました。 僕の通っている高校は、県内でもどっちかと言うと上位に入るかな、という高校です。 だから勉強についていけなくなると困るので、よく深夜遅くまで勉強しているので、 岡崎さんの番組も毎週聞けると思います。 まだ始まったばかりです。これから一回ずつ回を重ねて、良い番組にしていって下さい。 それではまたお便りします。』 えっと、『P.S.岡崎さんの曲をもっと聞かせてください』 どうもありがとうございます。えっと遅くまで勉強をね、していらっしゃるというので、 勉強の方も、それからラジオの方も、どうかこれからも聞いていてください。 はい、それからもう1通。 岡部町のスナガアキラさん、です。 『僕は現在浪人生です。仲の良かった友達は、みんな大学に入ってしまって、 僕だけ取り残されたような思いです。でもそれが案外心地よかったりするけど。 第一回目の「Sincerely yours,」は、1時40分ぐらいから聞いたので、 岡崎律子さんがどのような方なのか、20分で判断できる訳ないのですが、 話し方と声の魅力を感じました。 日曜の深夜は、ほとんどラジオを聞いたことなかったのですが、 ラジオから流れてきた岡崎さんの声を聞いた瞬間ほっとしました。 それで何故か手紙を書きました。 女性の方に年齢を聞くのは失礼だし、 岡崎さんのことはまったく何も知らないから、 軽率なこと書いたら失礼になってしまうし、困った。 ある日突然出会うってことはとても素晴らしい。 このDJとリスナーという距離は良いですね。 お互い顔も知らないし、過去も生活のスタイルも』 ということで、もうちょっと続くんですが、 質問をいくつか書いていただいているので、 えっとまず、『好きな作家、作品は?日本人、外国人でも』 そう、ですね・・・えっと、だーっと全部読んだのは、銀色夏生さん。 それから、一番最近は初めて北方謙三さんの、ハードボイルドという名のついた、 でも読んでみたらすごく引き込まれて、面白かったです。 映画では、スナガさんは 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「我が心のボルチモア」 なんかがお好きだそうですが、 んーと・・・そうですね、ちょっと前ですけど、「ラスト・オブ・モヒカン」 という映画が、すごく良かったですね。 あと今だと「アラジン」なんかを見てみたいナと思っています。 えーと、どうもありがとうございました。 スナガさんも、勉強をね、頑張っていってください。 私もラジオ、頑張っていこうと思います。 それではまたここで2曲聞いてください。 マリー・オーディジェールで、「夏の日々?シェ・ゼテ?」 そして、フランス・カルティニで、「センセーション」です。 ◆◆Marie Audigier 「ces etes」◆◆ ◆◆France Cartigny 「Sensation」◆◆ ◆◆エンディングテーマ「恋が、消えてゆく」◆◆ 今夜の「Sincerely yours,」、いかがでしたでしょうか。 今週は私の"夏"の話をあれこれしましたが、 もうね、最初の花火大会があと二週間後、と、もう秒読み段階に入りましたので、 今日はここにもね、花火のポストカードなどを飾りながら、フフッ。 お話していました。 えっと、どの季節も色々印象がありますけれど、特に夏になんだかこう、 輪郭がくっきりと、思い出が残るような気がしているので、 今年もあれこれ楽しんで行こうと思います。 皆さんも色々楽しんでください。 えと、さて今夜の感想、それから岡崎律子に対するご質問など、何でも結構です。 またお便りをお待ちしています。 宛先は "〒336 浦和市常盤4?16?2 NACK5「Sincerely yours,」"です。 えと、お便りをいただいた方の中から、抽選で毎月10名の方にテレフォンカードを プレゼントしていますので、色々お手紙を下さい。 それでは、また来週。「Sincerely yours,」。 岡崎律子でした。おやすみなさい。 ------------------- 文書作成者 nanako -------------------