【Sincerely yours,】 第12回 放送日:1993.9.19 こんばんは岡崎律子です。 皆さんお元気でしたでしょうか えっとーこのまえちょっと週末に、ちょっとあのー本願寺というお寺の中でね んーナリトモ楽ラン音楽と踊りというのを見に行ってきまして、たぶんお寺のお堂の中っていう場所もね、 あのー興味深かったしなんだか見てると魔法にかかっちゃったね、夢中になっていて、 これは絶対いつか行こうと思って帰ってきました。 いろいろと見に行きたくなったりする季節なんだなーと思っています。 えっというわけで、今週も私のおしゃべりと、 えー日曜日の夜にぴったりのナンバーをお送りしていこうと思っています。 どうぞ最後までお付き合いくださいね。 それでは今日の一曲目です。最近の夜この曲に励まされている えーマライア・キャリーで「Hero」。 ◆◆「Hero」◆◆(フルサイズ) オープニングはマライア・キャリーの「Hero」でした。 さて今週は映画の話をしようと思います。 えっと…映画っていうのはあのー、時間がないとかってね、急がしがって行かないとはたっと行かなくなって でまた、一つ何か見るとね、おもしろいと思うと立て続けに見に行ったりする傾向にあります。 っと一番最近に見たのでは、えっと夏のアラジン以来、「水の旅人」を見に言っちゃいました。 あのー、すごく全編に優しさが溢れているようなね、いい映画でした。 っと、だいたい音楽とかテレビの好みと同じように、あのーあまりマニアックなのとかね、 ちょっと斜に構えたようなモノよりも、あのどーだぁってこう真正面からおもしろそうなモノを なぜなのにこうかなぁと思います。 あの、で、どっちかっていうとこう、さあ泣いてとかね、あのーあんまり押し付けのない感じで、 あのーそう、タガーが銀ギラ銀でね、さあ元気を出せだとか、あんまりそういうのが強いとね、 んっとこう避けてしまうので、っとさらっと何気なくて、でも見てるとぐっときちゃうようなね、 そういうのが好きなほうです。 んー、思い出に残る映画をね、いくつかたどって考えてみたいんですけど、んーっと、こう大人とか、親とでなく 友達同士でね、初めて見に行ったのが、もうとても昔の「小さな恋のメロディー」という映画。 これ、えーたぶんね、同じくらいの年代の人は、見なかった人はいないと思う。で、その主人・・出てたのは、 マーク・レスターとトレシー・ハイドという人で、女の子はね、たぶんみんなマーク・レスターが好きだったし、 男の子はみんなトレシー・ハイドが、髪の毛の長いね、女の子をみんな好きだったんじゃないかなぁと思います。 えー、それからずっと来て、「アマデウス」っていうモーツァルトのね、あのー長い映画とか、 えとー「アンナパブロナ」っていうこれはバレリーナの女の人の生涯の映画だったんですけど、それに、あのー いろんな形ではあるけど、なんか1つの道?とか芸術を極めた人のものに憧れた時期もあって。 でも、その極めたって言ってもたった一人で頑張ったんじゃなくて、必ずね、こうすごく大事なこう、恋人とか 愛に支えられてたのね。そこもすごく素敵だと思って見ていました。 えっと最近近い所では、んー、「ボディー・ガード」。まだね、記憶に新しい。 と「ラスト・オブ・モヒカン」っていう映画。その頃、あのーわりと立て続けに二つを見て、あのーどちらも、こう 男の人が、こうね、愛してる人をもう本当に守ろうって思ってくれるね、運命ので。 随分なんだかうっとりして見ていたので、あぁ私はなんか今ソボに憧れているのかなって思ったりしました。 で、あのその前の「フィールド・オブ・ドリームス」という映画あたりからケビン・コスナーという人が すごく素敵だなぁと思っていて、ずーっと前にたしかスティーブン・フォンとか、 えっとマイケル・J・フォックスが好きだったときもあるし、ジャッキー・チェーンもあぁなんか明るくて素敵だなぁと。 俳優さんの好みも、えぇ、他のことと同じで、あのーあれとあれも好き、あの人も好きってなんか統一性のないね、 支離滅裂なところあるなぁと今考えていて自覚しました。 えーそれでは、ここで2曲。 Rainで「two of us」そして沢知恵「想い出にかわるまで」。 ◆◆「two of us」◆◆ ◆◆「想い出にかわるまで」◆◆ 岡崎律子のSincerely yours 今週は映画にまつわる話をしています。 えっと今度は映画を見る状況についてのあれこれ。 あのーあんまりね、家でビデオでは見ません。あのー映画館っていう劇場へ行って、見たいんで、あのー おっきいスクリーンでおっきな音で、やっぱりなんだかこう迫力とか気持ちの入り方が全然ね。 んービデオだとね、どうしてもテレビになったうのね、気持ちがね。 で、映画館っていうあの空間の一部になってたいっていうのがあるのかもしれない。 んー、チケットをこう切ってもらって入って、席に着いてね、あのーコンサートなんかでも、同じ。 うん、会場に入って始まる前にあぁ始まるぞ始まるぞ来るぞっていうそのワクワクする気持ちね、 そっから映画ってことが始まってるような気がします。 そうですねぇ。今はね、時々1人で見に行っちゃうこともあるんですが、そりゃぁやっぱりね、もう大好きな人と デートで見に行くと一番いいかなぁと思っています。 えっとしかもそれと誰かと見るときは仕事を終えた、その日の最終回。 あのー6時半から7時くらいからのね。その回で見るのがなんとなく好きかな。 で、あのー1人でも今は見ることがあるのですが、っと例えば、午前中に1つこう打ち合わせが残って その次がこう      、間が開いちゃったって。家へ1度帰るのも時間が無いから、 じゃあ映画を見ようかなぁって。普通に、あの昼間の回っていうのはとても空いているのですね、 まぁ絶対隣の人が座るようなことはなく、ポツポツと。 背広の人もいるし、学生の人もまぁいますよね。 そこにいる自分のことは棚に上げて、こんな昼の時間から映画を見てる人はどういう人なんだろうとかね。 あの、余計なお節介考えながらね、まぁポツンって座りながら見てるんですけど。 んー、一番最初は1人で行くのはちょっと寂しいと思っていたんですが、1人で見ていると、 その分なんだかどっぷりその映画の中に入ってしまってね、 気持ちごと持ってかれて見れるので、この頃は1人でもいいかなって思っています。 そんな映画館とかコンサートの劇場でね、あんまり、近くに座って欲しくない人とか、あるでしょう。 あのー、信じられないほど座高が高くて、またそういう方に限って姿勢がよくてね、こう固まってるんですね。 そういう人の後ろに来ちゃうと何でこんなに何百の席があるのに、あたしだけ何か不幸者になってしまったなって、 困っちゃうんですね。 それから、うーん映画の終わりに配役とかの名前が回ってと出てきてね、音楽が鳴ってる。 そのときに席を立って歩き出しちゃう人とか、もう終わらないうちに次の回の席を取りに入ってきちゃう人とか。 意外と私はこう見終わった後に、あぁってちょっと放心状態で椅子に座ってね、余韻だとか、 んー気持ちの感じに浸っているほうなので。張り合い長くぼーっとしてたいので、 そういうのはすごく何だかどやどやと踏み込まれた感じでショックを受けてしまう。 なんか、そうですね。1人じゃない誰かと行ったときもちゃんと最後までしっかりと見てくれる人がいいかな。 それではここで曲を。懐かしい曲です。 BANGLESで「MANIC MONDAY」 そしてキム.カーンズ「ベティ・デイビスの瞳」 ◆◆「MANIC MONDAY」◆◆ ◆◆「ベティ.デイビスの瞳」◆◆ さて、これも映画だけには限らないんですけど、映画のその画面やストーリーに夢中でね、 その中に入っていくこと多いかと思うんですけど、あの物語とかエッセイ、歌もそうだし、 あのーテレビのドラマなどでも、んー、なんか人の作るものについて時々、 あのーちらっと考えたりすることがあって。 結局、そうなの作り手の人が見せたいものはあの、その画面とか物語のそのままじゃなくてね、 そのもう1つ奥にある、っと作り手の心の型とか芯のようなものじゃないかなぁと実感しています。 物語だとか、歌っていうそのものは、んー表に出て行くための形であって、 そこにその人が込めるのはやっぱりこう気持ちとかね、思いなんだろうって思いますね。 だから、その作品をこう見たり聞いたりしてると、まあそれはその優しさだったり、色々ね、 その人自身が透けて見えてくるようなね、思うときがあって、 きっとだからそれをその人が作ったときの気持ちの場所へね、 あのーそれを見てる自分を、そのときはこうすっと行けてるんじゃないかなぁって思います。 なんかこう、通じ合える何かが透けたときに、あっこの人が好きって思ったりね、 なんか自分がこう沈んだときに、元気になるヒントを見つけられたりね、するような気がしてます。 っと、私自身も今はえっと歌を作ったり歌うってことをしていて、 もう自分がしたいこともきっとこう誰かの作品とかをね、 見たときに見たいって思うものをやりたがってるんじゃないかなぁと思います。 私自身はやっぱりこう、心の傷とかね、暗い部分をことさら取り出してこう、 えぐるようなことは、あまり、あの、好んではなくて、 あのー、もちろん現実にはそんなことも、ね、たくさんあるからわざと避けるようなことはしないけれども、 やっぱり、生きていくうえではね、あの、どんなことも最後は希望を持ってね、やっていける。 希望を持って、こうどんなことにも向き合っていたいので、そういうところもきっと、 形にね、したがってるかなぁと自分では思っています。 だから、えっと今の私で言う歌。が自分作ったものが形になって外に出て行ったときにね、 聞いてくれた人の心をなんかこう誘えるものだとしたら、やっぱり、すごい希望が持てることとか。 ちょっとでもこう、いい方向へね、気持ちを置いていけるようであれば、一番いいなぁと思っています。 それではここで、えっとClaudine Longet「Cry Me a River」 そして                「to say more」 2曲続けてどうぞ ◆◆「Cry Me a River」◆◆ ◆◆「to say more」◆◆ 岡崎律子のSincirely yours, 今週もお手紙たくさんいただきました。どうもありがとうございます。 えーとここでご紹介したいと思います。 まずはペンネーム、黒猫のタンゴさんから。かわいいニュースです。 えー「岡崎律子さんこんにちは はじめてお便りします。 律子さんの歌声が好きなので毎週聞かせていただいてます。 ところで、突然こんなこと聞いて申し訳ないんですけど、どうして律子さんはどうして力なくしゃべるんでしょうか? 私は舌足らずで随分聞き取りにくい声なのでどうしてもゆっくり話すようになってしまうのですが、 律子さんはそうでもなさそうだし、きれいな声だから、 もっと元気にしゃべれるのではないのかと勝手に思ってしまいました。 誰かにしゃべり方や声について何か言われたことありますか? すいません。くだらないことを聞いてしまって。では応援してますので頑張ってください」 というペンネーム黒猫のタンゴさんから。どうもありがとう えー、あの、しゃべり方や声について、えー言われます。たくさん。えーそう、力なくってね。 あのー、単に声が小さいんですね。だから、そう昔から。小学校の時からもうそうで、 先生にこう怒られるわけです。あのーはい、って手を挙げないしね、指されてもぼそぼそって何か言ってね。 んー、随分昔はもっとちゃんと大声でしゃべりなさいって言われて、かなり苦しかったときも そう思うとね、ありましたけど。今、そうですね。 ちょうどこの仕事を始めてから、声が小さいってことで責められることはなくなって、幸せになりました。 黒猫のタンゴさんの舌足らずでゆっくりって、うん。私はあまり早口はかえってきらいですから、ゆっくり、 うん、あのマイペースで。どうかずっとしゃべって、くださいね。 どうもありがとう。 さて、次は越谷市のヤマムラトモミさんから。 「律子さんはじめまして。毎週楽しみに聞いています。でも、途中で眠ってしまうことも多く、 私の好きなお便りのコーナーを聞きそびれてしまうので少し残念です。 今日は電話についてのお話でした。最後まで聞けてうれしいです。なぜ私がお便りのコーナーが好きかというと、 みなさんが律子さんのことをどんな風に思っているかがわかるからです。 私は律子さんの和やかな、少し儚げにことがとても好きです。そして同じように思ってる人も多いですね。 ファーストアルバム買いました。感動しました。私にとっては素晴らしいアルバムです。 このSincerely yours,のラジオは第一回目から聞いています。偶然の出会いにとても感謝しています。 ではお体に気をつけて頑張ってください。さようなら。」 という、えーヤマムラトモミちゃんどうもありがとう。アルバムも聞いていただいて嬉しいです。 今日は眠らないで、聞いててください。どうでしょうかね、起きてるでしょうか あのー私もねお便りのコーナーはすごく楽しみにしています。あのー、そう途中で眠くなっちゃうこともあるかなと 心配しています。あのーこれからもね、お便りできるだけご紹介したいし、色々と私も大事に思っているので あのどうか、楽しみに聞いていてくださいね。私も楽しみに、これからもしていきたいと思います。 どうもありがとう。 っと、それではここで私の曲を聞いてください。 岡崎律子「幸せになろう」そして「Girlfriend」 ◆◆「幸せになろう」◆◆ ◆◆「Girlfriend」◆◆ 今夜のSincerely yoursいかがでしたでしょうか。えー今週は映画の話を、えーしたんですが もうね、10日くらい前になっちゃいますかね、シングルのジェケットの撮影に行ってきたんですが あのー、ロケバスで行ってね、それに乗ってみんな行くんですけど、帰りにあのー バスの中で「BACK TO THE FUTURE 2」のビデオを見まして、ちょうどねみんなあぁ見てない見てないというので、 楽しみながら見てたのですが、映画が終わらないうちに着いてしまってね、みんなね、あの心残りで降りたので えースタッフのみなさんそれぞれ続きを見たかなぁと思っています。 えーさて、今夜の感想、岡崎律子への質問など何でも結構です。えーまたお便りをお待ちしています。 宛先は郵便番号336  常磐46-2ナックファイブSincerely yoursです。 えーそれから、本当に残念なんですけども、えー、この番組は10月の3日で終了をします。 残すところあと2回。え、それでね、あのーよかったらまたお便りをくださいね。 それではまた来週の日曜日に Sincerely yours,岡崎律子でした。おやすみなさい。 ---------------------- 文書作成 雪だるま ----------------------