岡崎律子通信
Sincerely yours, vol.4
1995 late summer
 夏休みのある朝、ボーッとテレビを見ていて思わずくぎづけになったのは「少年アシベ」でした。私が見た日のは、第一話:八百屋さんの息子さん(大学生)が、顔も態度もすごくこわくて、でも本当はいい人で、スッタモンダはあったけれど、結局は無事に就職が決まりました、メデタシ・メデタシ というのと、第二話:これまたこわい顔の男の子が、つい無愛想にしてしまうけれど、可愛い女の子と友達になれました、というお話。私もそんな人と逢うことはあるなあと、やけにしみじみとしてしまいました。


 −発見−
隠してたんだね
ほんとは いい人だった あの人

だから 勝手な思いこみで
 人を決めつけるのはやめよう と
  決めたんだったのに

しっぱい・しっぱい !
でも これは ハッピーな失敗

逆でなくて よかった
  これは ウレシイ 発見


 リグレットという言葉。「後悔」「反省」というところでしょうか。そういう気持ちがムクッと現われる時があります。恋のことでもなんでもいいのですが。だいたい、私は「あとになって、わかった」ということが多い。  過ぎてから「わかる」のは、少し落ちついてから振り返ると、自分のことを、その時の状況の中の一部、として、客観的に見れるからかな、と思いました。その渦中にいると、ただもう夢中で、感情にどーっと流されたり、ちょっと自分勝手なこともしてしまったり。


 夢中で何かをした、というのは素敵なのですけれど、「本当はこうすればよかったな」というのは、どうも、時々あります。でもね、「反省」はするといいけれど、「後悔」はしなくていい、と、今は思ってるんです。楽しかったことも、悲しかったことも、必ず何かを教えてくれると思う。重大なことも、くだらないことでもOK。
 何も無駄ではない、と思います。


 さて、あなたには、今、お気に入りの歌がありますか。私はもうずいぶん長いこと、スピッツの「ロビンソン」が好きです。心の表面を、柔らかくて気持ちのいいはけでさっとなでられた感じ。シンプルにカラオケが付いていないのもよかったし、ご本人たちの話にあった、タイトルの由来も、「タイに行った時、楽しくて楽しくて、そこにたくさんあったデパートの名前がロビンソンで…」だなんて、ふるってた。なんだかひょうひょうとしていて 素敵な音楽を作っているのはカッコイイな、と思いました。


 現在の私は、ひそやかに、歌を作りためているところ。"A Happy Life"や"電話をちょうだいね"なんていうのもあります。
 今度のシングル発売のときには、必ずあなたの耳にも届くよう、頑張っていようと思います。これを手にして下さって、本当にありがとう。それでは残りの夏も、どうか元気よく! Ritsuko Okazaki









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