「Sincerely yours,」 第四回 ◆◆オープニングテーマ ANNE DOURTE MICHELSEN 「JEG VIL HUSKE 追憶の日々」◆◆ こんばんは、岡崎律子です。 みなさん、お元気でしょうか。 えと、街中でね、あの、プールへ通う子供たち、なんかの姿を 見かけるようになりましたけれども、 私はもう、ここ何年も、水に入った記憶が、フフッ、ないので、 もう水着の着方も忘れちゃった、っていう感じですね。 さて、この番組が始まって、早くも一ヶ月が、経ちました。 毎週、ね?「次は何の話をしようか」って考えるのが、 必要以上にとても楽しくなってきたので、本当に良かったです。 それから、お便り、をね、毎週沢山いただいてまして、 とっても励まされています。 あの、ちゃんとね、頑張っていこうと思っています。 どうもありがとうございます。 という訳で、今週も私のおしゃべりと、日曜日の深夜にぴったりの ナンバーをお送りしていこうと思います。 どうぞ、最後までお付き合いくださいね。 それでは今日の1曲目です。THE-BOOMで「島唄」。 ◆◆THE-BOOM 「島唄」◆◆ オープニングはTHE-BOOMで「島唄」、でした。 先週も夏の食べ物の話をね、少ししましたが、 えと、『好きな食べ物は?』と聞かれたら、甘いもの・・・が 真っ先に出てきます。 逆に弱いのは、辛口のもの?だからスパイシーなものがちょっと 苦手です。 で、ケーキやパンが好きで、あのー、普段食べる、ね、 お菓子、にも、割と新製品が出ると、 どうもプロモーションに弱い性質で、コマーシャルを見ているとすぐ、 「ちょっと買ってみようかな?」と思う方ですね。 最近の私の中での小さなヒットは、あの苺のつぶつぶポッキー。 あの、ポッキーの、ね、高級化? あの一連のシリーズはみんな美味しかったですね。 "アーモンドクラッシュポッキ"ーも良かったし、 "マーブルポッキー"もね。 でも、そう、ポッキーの中でひとつだけ嫌なのは、あの巨大な箱のポッキー。 あれね、なんかすごく出回ってたみたいですけど、 あれは味が違うので・・・フフッ。 あの、普通の、大きさのポッキーが良いです。 それから・・・旅行へ行った先のね、お土産などでも、やっぱり圧倒的に お菓子で好きなのが多いです。 まず、仙台の"萩の月"というお菓子。 えと、これはふわふわのスポンジの中に、カスタードクリームがね、 入っているんですが、宮城県の県の花が、萩、だそうで。 で、お菓子の形が月の形でね、黄色くて、という意味があるんだそうです。 これはね、ずっと前から好きだったんですけど、たまたま91年から2年に "萩の月"のコマーシャルの歌も歌えてね。 最初からね、好きなお菓子だったので、とっても嬉しかったです。 それから、えと、ずっと南の方へ行って、長崎のカステラ・・・ が、有名でしょう?で、あの好きなのはね、松爺軒というところの "チョコラーテ"、というチョコレート味のカステラなんですが、 あの、長崎へ行くとね、街が本当にカステラ屋さんだらけで、 あの、例えて言うと、荻窪のラーメン屋さんぐらい?あれくらいの頻度で 色々とカステラ屋さんがあるんですね。 でも一番この"チョコラーテ"っていうのが、好きです。 それから、ちょっとこれは、ね?初めて聞くとびっくりするんですが、 信州の安曇野の"ワサビソフトクリーム"、というのがあります。 ね、あの辺はコマーシャルでもあるでしょう? お水がきれいなんで、ワサビのこう田んぼがずーっと広がっているんですね。 ね、「でも幾ら名産だからって、アイスクリームに入れなくていいじゃない?」 ってね、思ってたんですが、あの、食べてみたらね・・・ すごくきれいな黄緑色でね。あの、確かにワサビの香りはするんだけれども、 別に鼻にツーンっていうのはなくって、 すごく美味しいアイスクリームでした。 それでは、ここで2曲聞いてください。 KANの「プロポーズ」、そして、Charaで「No Promise」。 ◆◆KAN 「プロポーズ」◆◆ ◆◆Chara 「No Promise」◆◆ 岡崎律子の「Sincerely yours,」。 食べ物の興味をくすぐられるきっかけでね、 映画や本っていうのがありますね。 普段はそんなに、ね?あんまり頭の中にないのに、映画や本に登場すると 無償に食べたくなってしまう、「この味を確かめたい」って 思ってしまうようなことがあります。 えと・・・ずっと前の「クレイマー・クレイマー」という映画をね、 見た時に、あの、お父さんが子供に、 フレンチトーストを苦労して作ってあげるところがあって、 こーれを見たら、無償に食べたくなってね。 一時はもう、飽きるまでね、ずーっと朝、これを焼いて食べていました。 それから・・・あの、小説なんかで、イギリスのお茶の時間?のシーンに 必ず出てくるスコーン。 これ、はね、あの今、スコーンと紅茶っていうのは、 あちこちにメニューに載っているので、割と食べてみるんですが、 どうもね、お店によって、こう、味が違いすぎる。 甘味とか、スコーンの硬さがね、すごくあんまりにもマチマチなので、 「きっとこれは日本流にアレンジしてあるんだろう」と、思っていて、 ね、本当の本場のイギリスに行ったらきっとね、 違う原型がね、あるんじゃないかと思って、 それだけの理由でイギリスへ行きたいな、と、思ったりします。 それから、あの、イギリスだとスコーンと一緒に クロテッド・クリームというね、もう絶対に太りますよっていうね、 ものすごく乳脂肪分が高い、濃いクリームだそうなんですが、 これをまだ見たことがないので、あの、生きてるうちに、 どうしても一回、フフッ、試したいなと思います。 それから他に映画では、「ホーム・アローン」の冒頭のね、 あの、みんながまだ旅行の支度でてんやわんやしているところで、 ピザが届くところでね、主人公の男の子が『僕のチーズピザ、ある?』 って言うところがあって。 「チーズピザって・・・チーズだけのピザ?」って思って、疑問に思っていたり、 それから、あの男の子が置いてけぼりに一人になってね、 あの、冷凍庫から箱ごと、アイスクリームを取ってきてね、 あはっと笑って食べ出すところもちょっと良いな、とちょっと思いました。 それから、テレビで見たことが、ね、あるでしょうか。 小津安二郎の古い映画の、食卓の風景。 笠智衆さんがこう、座っていて・・・焼き魚とか、あとお味噌汁?だとか、 炊き立てのご飯の湯気が出ている感じとかね、 こう、おかずもこう、旬のものがね、ちゃんと、そら豆だとか、ウドとかね、 そういう感じのものが出ていて、あの見てると・・・ 何か日常に食べるっていうことをキチンとしているみたいで、 すごくいいな、と思ったりもします。 映画や本を見ていて、その場面と食べ物?の感じで、えと、 あっと思ったりすることが、ね、皆さんも、ありますか? それでは、ここで曲を。 ギルバート・オサリバンで「アローン・アゲイン」 そして、アート・ガーファンクルの「ワンダフル・ワールド」 ◆◆GILBERT O'SULLIVAN 「ALONE AGAIN」◆◆ ◆◆Art Garfunkel 「What A Wonderful World」◆◆ 今夜は"食べ物"、にまつわる話をしていますが、 んー、「あぁー、美味しかった」っていうね、思い出の食べ物がありますね。 えと、大体、ね?その食べ物自体の美味しさだけじゃなくって、 その状況?や、気分や、"誰と食べるか"っていうことによってね、 あの美味しさとか、嬉しさが何百倍になっちゃうような、ね、 ことがあると思います。 最近、ちょっと自分の中で印象に残ったのは、あの、 急にものっすごい雨に降られて、傘がなかったんですね。 で、もう・・・一人ぼっちで、もうずぶぬれ。 で、"wet the skin"って、もう、フフッ。あの状態になって、 そういう状態で、世界一の不幸だったんですね。 これ、ちょっともう歩けないからって、 パンとケーキを売っているようなお店の片隅に、 こう三つくらいテーブルがね、あったんで、もう逃げ込んだ。 で、じゃ熱いものを、紅茶とね。またそういう時でも、ちゃんと、 目線の端にはスイートポテトが、フフッ。目に入っていてね。 目に入っていて、「じゃあ紅茶とスイートポテトをください」。 で、ね?もう冷たくて座ってたら、あっつい紅茶と、 ちゃんとねオーブンであっためた、ね、 もう優しくあったかいスイートポテトが出てきました。 ね、もうね、「ラララララ♪」って、フフッ。もう幸せになってしまって。 そ、あの瞬間はね、「誰かにね、うんと優しくされるよりも、 この一瞬は何にも変え難く幸せね」って思って、しまいました。 他にもみんなでこう出かけたドライブ、の時なんかに あの、運転者をはじめ、みんなお腹が空いて段々、無口になってきてね、 段々無口になってきてね? そういう時に限って道は渋滞していて、 もうなんかイライラも段々募ってきて。もうやっとありつけたドライブインの 食事はね、何よりも嬉しかったし・・・ んー、なんて言うのかな・・・ それから、カルピス、は、あの、“初恋の味"ではなくて、私は、高校の クラブの合宿のね、練習の後の、もうゴクゴク飲んだ天国の味、でしたね。 えー・・・それからこれは、一番今でもこう、何だか映画みたいって、ね、 その場面ごと、心の中に残っているのは、ものすごっくもう寒かった冬、 ・・・です。 あの、夜にね、送ってもらって帰る道で、もう本っ当に寒くて、 もう手も足も冷たくって、あの・・・口元もね、もう凍りつくようで、 話もあんまり出来ない。 もう骨の芯まで冷えて、もうゾンビのようになって、こう二人で歩いていてね? もうーどうしようもないので、パっと横を見て、自動販売機で、 缶コーヒーが、もうピカっと輝いていたの、ね? またちょうどね、ちゃんと百円玉も一個しかないのね。フフッ。 で、えーと、本当はコーヒーは好きじゃなくって、 普段はあんまり飲まないんですけど、 缶コーヒーを買って、あったかい・・・ね?缶だから。 こう、飲む時に首をコクってあげてね、顔がこう、上向くでしょう? またね、ちゃんと冬の空に星が、あるの。 もう・・・一人でね、「タンタンタンタンタララ♪」、星になってしまって、 もう、本当に指先も、胸の中もあったかくなって、ね? ああ、これはあの人と飲んだ缶コーヒー、っていう風に、ずっとね、 胸の中に焼きつきました。 それでは"さよならモンペール"のサントラから 「ア・ベー・クエール・ア・ベー・クエール」、 クローディヌ・ロンジェで 「ピース・ウィル・カム・アコーディング・トゥ・プラン」。 ◆◆「Mon Pere Ce Heros」より 「AVEC ELLE AVEC ELLE」◆◆ ◆◆Claudine Longet 「Peace Will Come According to plan」◆◆ 岡崎律子の「Sincerely yours,」。 えと、今週もお手紙を沢山いただきました。本当にありがとう。 ここでご紹介したいと思います。 まず、ペンネーム・レイチャン、から。 『先日の夜、お風呂から出て何気なくラジオをつけると、 しっとりとした歌が流れていました。 「フーンフーン♪」なんて思いながら。「誰の歌だろう?」 と、思いながら。だけど、メロディも、それから歌詞も素敵でした。 もう1時45分ぐらいで、番組が終わりに近かかったらしい時だった。 その時2曲かかった岡崎律子さんの歌の、ほんの少しの歌詞に、 私はフィットしました。 「ああ、そう思う」・・・なんて。 曲の背景全体は全然違うことを歌ってても、 ワンフレーズの詞とか、メロディのどこかに自分の好きなものを 見つけるのって嬉しいよ? 音楽は出会い、そして広がり・・・奥深いですね。頑張って下さい。 私はロックが好きよ』 というレイチャンでした。 どうもありがとう。 あの、『ああ、そう思う』ってね、思ってもらえるのが 私にはまた、励みになってすごく嬉しい・・・です。 それから、次です。 えと、ペンネーム・ソラチハルさんから。 『律子さん、はじめまして。 FMレギュラーおめでとうございます。 僕が"岡崎律子"を知ったのは、某FM雑誌なんですが、 そこには"囁きボイス"?が、印象的と書かれていました。 アルバムを買って、聞いてみて、僕にもそれがわかりました。 やっぱり一番の魅力は"囁きボイス"ですよね? それにどことなくヨーロピアンな曲と、さりげなく奥の深い詞。 これからセカンドのレコーディングだそうですが、 頑張って下さい。応援してます。 さて、いきなりですが、律子さんはアーティトがDJをすることの 一番の魅力は何だと思いますか? 僕はそのアーティストの好みや考えを聞いて、リスナーの考えが 広がるのがいいと思っています。 では、体に気をつけて』 チハルさん、どうもありがとう。 えーと、一番の魅力は、うーん・・・ CDでこう音楽で、自分が作ったものと、ね、全然別のところで、 また、"岡崎律子"を見てもらえること、が、嬉しいし、 あの、ね、こうやって自分が話したことについて、 お葉書をいただいてね? あの・・・なんかこう、気持ちのやり取りが出来るでしょう? それが思いがけなくすごく嬉しい、と、思います。 それでは次は、神奈川県横浜市のカナイケンタロウさんです。 『いきなりですが曲のリクエスト、です。岡崎律子さんの歌う 「4月の雪」。これは僕が初めて、岡崎律子さんの歌を聞いた時の曲で、 僕が岡崎さんのファンになる原因となった思い出の曲なので、 是非よろしく』 どうもありがとうございます。 えと、この「4月の雪」という曲は、1992年にアニメーションの "ミンキーモモ"という、シリーズのアルバムの中で、 私が初めて自作自演で歌った歌でした。 あの、「Sincerely yours,」を聞いていただいて方には 初めまして、の曲だと思います。聞いてみてください。 それでは岡崎律子で「4月の雪」、そして「Girlfriend」。 ◆◆「4月の雪」◆◆ (フルサイズ) ◆◆「Girlfriend」◆◆ (フルサイズ) ◆◆エンディングテーマ「恋が、消えてゆく」◆◆ 今夜の「Sincerely yours,」、いかがでしたでしょうか。 えと、今週は"食べ物"の話を、思いつくまましたんですが、 ちょっとここでどうしても、頭の中に、フフッ。 残った気がかりがあるので、それを。 "カルピスウォーター"。ね? あれヒットしてみんな一杯飲んでるんですが、 あれのあの濃度をどう思いまし・・・た? 私はあれを最初飲んだ時に、とっても薄くてね、「アレっ?」 って。「これが本当の濃さなの?」って。 「自分がよっぽどなんか甘ったるくして飲んでいたのか」と思って 愕然としたんですが、ちょっとあの、ここでね、聞いてみると、 「あれでも濃い」っていう人もいるし、「丁度いい」っていう人もいてね、 ね?好みは色々だなって思っています。 今夜の感想、岡崎律子へのご質問など何でも結構です。 またお便りをお待ちしています。宛先は "〒336 埼玉県浦和市常盤4−16−2 NACK5 「Sincerely yours,」"です。 えと、お便りをいただいた方の中から、抽選で毎月10名の方に、 テレフォンカードをプレゼントしていますので、 どんどん書いてきてくださいね。 それでは、また来週の日曜日に。「Sincerely yours,」。 岡崎律子でした。おやすみなさい。 ------------------- 文書作成者 nanako -------------------